untitled/かとり
 
まるで空みたいに
高台から見える海が
広かったからだとおもう
一帯をただ遺跡と呼んで
疑わなかった

石を通う風や
名前を知らない植物たち
目瞬きのたびにreloadするかたちを
追いかけて灯台に出た


今そのときの写真を見ている
遠くのアーチの陰に
雪が届けばいいと思う
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