げすぼいす/desert trip
何かが違うと叫んでる
その扉は意図もたやすく開いて
あの時みたいに誰か
一瞬叫んだ
瞬きすれば消えてしまうくらいの一瞬だった
力づくで痛みは消された
無味に生きるの
たき火が降る雪を溶かすくらいの一瞬だった
※
沢山のすれすれをさまよいながら
からからと心の隙間風 風車は回ります
沢山の歯がゆさに耐えながら
諦めの淵の小枝に咲く ぽきりと心を折ります
何ともなかったようにほら
生きることはいつだって
崖っぷちで暇を潰すようなもの
※
心がぱらぱらと
降る雪に
鮮やかに色をつけたがっても
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