げすぼいす/desert trip
 
何かが違うと叫んでる

その扉は意図もたやすく開いて

あの時みたいに誰か

一瞬叫んだ

瞬きすれば消えてしまうくらいの一瞬だった


力づくで痛みは消された

無味に生きるの

たき火が降る雪を溶かすくらいの一瞬だった





沢山のすれすれをさまよいながら
からからと心の隙間風 風車は回ります

沢山の歯がゆさに耐えながら
諦めの淵の小枝に咲く ぽきりと心を折ります

何ともなかったようにほら

生きることはいつだって
崖っぷちで暇を潰すようなもの




心がぱらぱらと
降る雪に
鮮やかに色をつけたがっても

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