ファンタジーは罠/マリア・ブルー
 

それこそが付属品を捨てた美しさといえるのかもしれぬ。
頼るのをやめませんか。衣服なんかに。口紅や下着なんかに。
ああ、でも女は頼らざるを得ないのだ。
男は女というファンタジーからしか踏み込んでこられないのだから。
そして女のリアルに踏み込んだとき、男はもう戻れやしない。
つまり罠、なのだよ。美は、女にとって。
結論が、口紅がなぜ好きかの問いから遠くかけ離れてしまった。お許しあれ。

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