ファンタジーは罠/マリア・ブルー
ここのところ、わたしは口紅にとり憑かれている。なぜなのか考えてみたい。
前に書いたブラジャーについても言えるのだが、口紅というのもその機能性でもってして、赤という色を軸として無限に広がりのある、無限のバリエーションを持つアイテムといえるだろう。
確かに衣服も、トップスとしての機能性、ボトムスとしての機能性を基として無限に広がりがあるからこそ、アパレル産業は存続していくのだが・・・この無限性って、ともすれば、疲れてきませんか?
たとえば、デパートには必ずやある服売り場の数々よ。溢れるその多様性よ。そこから自らのセンスと好みという不確かなものを頼りに何か一つ選んでみること・・・それは喜びでもあ
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