すみれ日記 01.26/もっぷ
 
立春を待ちながら
冬を抱きしめる
いとしさに狂い惜しむ
十月にも秋を惜しんだけれど
秋は秋なのだと悟(し)ってもいたから

立春を願いながら
冬と心中したい
できることならば秋もとよくばり
この二つの季とちぎった果てに

春の切なさは
訪れてしまうこと
その絶望は途方もなく
あのさくらの樹の花をちらして
あれは彼女が泣いているのだ


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