おみくじを引いて、彼女を見られなかった/
秋葉竹
甘さに甘えて、いいんだよ?」
なにかを上手く言ったつもりの
見つめ続ける目ヂカラから目を逸らし、
うつむく僕が
笑えていたのは、たしかに君のおかげだね、
「ありがとう。
今年も、よろしく、お願いします」
「ええ、こちらもね?」
そういってまた、にっこり笑ってくれた
この人の
一ヶ月後の結婚式に
僕は、どんな顔してその場にいればいいんだろう?
チクショウ、と、思っていても
いいのだろうか?
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