空き缶の自画像/
まーつん
一人、
部屋にうずくまりながら
深い海溝に墜落していく
そこには冷たい水のかわりに
闇だけがある
孤独、果てしない孤独
膨れ上がる世界と
縮んでいく自分
エゴに押し潰される自画像
酔いを誘う
黄金色の美酒を飲み干した後で
握りしめたアルミ缶のように
くしゃくしゃになっていく私の顔を
包み込んでくれる掌がほしい
貴方の
柔らかい手が
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