クリスマス・イヴ/藤原絵理子
 
寒い夜 
今ごろ どうしてるかな
冷たい風でも吹いたら
諦められるのに

やさしかった
きみの指先
あたためてくれた
冷たい頬を

今でも あたしは
見知らぬ街角に
たたずんだまま

丘の上の教会の
鐘の音が聞こえる気がする
遠いあの日のように
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