山と月/
灰泥軽茶
月明りに照らされて
山によじのぼって行く人達
小さな粒はきらきら光り暗闇に吸い込まれていく
私も地面をしっかりとつかんで
山と月に包まれて
きらきらとした星々のような一瞬の
喜びと悲しみを放ち
山をよじのぼっていると
うっすらともやが流れてきて
だんだんと太陽の光が生み出されていく
私は嬉しさがこみあげじっとしていると
月はくっきりまだ私を優しく照らしていて
さあさあと言っているようだった
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