偽乙女/
マリア・ブルー
麗しき若葉かな火を噴いて
あの人は自分で醜いと思っている鼻と口を両手で多い
まっすぐな目で私を見て、
俺と本当に一緒になりたい?
と訊いてきた。
私は、鼻と口を覆っているのは鼻水が出ているからかと尋ねた。
鼻水出ていないと、彼は素直に答えた。
この人は果たして私と一緒になりたいのか
私が一緒になりたいからなろうとしているだけなのか。
この人にもこの人の親にも永遠に伝わらないのかもしれない
私の良さなんて。一向に。
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