蓮華温泉/
藤鈴呼
こで待っててと言われた後で シーンとした山の奥
周りの葉は 早くも紅さに包まれていて
誰の足音も聞こえない
ガサリと音がしたら 熊かも知れないと 横に遊ぶ
リュックが揺れる度 ワタクシの存在を示す鈴が
チャリンと嘆く
落とした小銭の色と 運のツキを掛けて
夜空を見上げる頃までには
どんなに良い香りの温泉も 成りを潜めて夢の奥
桃源郷に行けなかった分
少しだけ 叫んでみようかな
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