「誰かのいつか」 五首/
もっぷ
夕凪の浜で拾ったビードロの小瓶で眠る誰かのいつか
流木と貝殻たちの沈黙の傍らの海を見るガガーリン
お昼寝を漁師にとわにうばわれたお魚たちのしょっぱいなみだ
地平線越えゆく渡りが忘れても翼は運ぶかのふるさとへ
足跡は夫と私のものだけの朝の砂浜それだけでいい
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