残照/
秋葉竹
蛇に出会えない
泉の滸(ほとり)にいない
けれど 硬い 蛇の兄弟の
運命への抗いを 忘れないで
見渡すこの街の遥か西方で
もつれ合うことを嫌った抵抗が
太陽に飛び込み自殺を図ったのを
無惨に立ちこめた異臭を
鼻唄で紛らわし
無かった執念にすることだけは
しないで
真っ黒な絶望のような
人生だったと
憐れみを込めて語ることだけは
しないで
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