予定調和のむなしさ/tatsuya
 
医者も教師も警察官も。みんなウソをつく。
総理大臣も天皇も神様じゃない。
信じるもの、信じられるものがない時代に俺は生きてる。

ニーチェは、神は死んだって言った。
でも俺は、神は殺されたんだと思う。
お金を出せば誰でも買える、商品という名の物質が世界を席巻し、人々を虜にし始めるとすぐに。
観念の世界で、神はみんなに殺された。
目に見えない。触れられない。使えない。
金がなきゃ飯は食えないんだ。
神様は、俺の空腹を満たしてはくれない。
神様は、俺の孤独を救ってくれない。
神様は、タバコの一本も恵んでくれない。

でも、物に恵まれてる俺は少しも幸せだなんて思えない。
すべては、そこにあるだけの存在で。
食べればなくなる。使えばなくなる。壊せば消える。
生産しては消費する。
これを繰り返して老いていく。そんな俺を神はどっかでバカにしながら笑ってる。
ざまあみろって笑ってる。

戻る   Point(1)