最後の祈り/秋葉竹
 
まさか 未来が
いま決まったのですか?

まさか 言葉が
あれで黙ったのですか?

まさか 喜びが
昨夜で最後なのですか?

まさか 家族が
家族でなくなるのですか?

まさか こころが
いま折れたのですか?

まさか 悲しみが
今朝よりつづくのですか?

まさか わたしは
明日死んでいくのですか?

(生き抜くことになにひとつ
希望はないというのですか?)

だからこそ

祈りを捧げれば

まさか あなたが そっと やさしく

救いの手を差し伸べてくれるのだとは。

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