似ているふたつ/夏目 碧
 
地球は何時も気まぐれで
冷たい空気で包み込むのかと思うと
真夏の太陽が輝いたり
急に雨を降らせたり、風を吹かせたり。

面倒くさいなって思うのだけれど
私と似ているばかりになかなか許しようもない。

明るかったり、暗かったり
世の中の全てを抱きしめたくなったり
何もかもを消したくなったり。

空だって、地球だって、
そう毎日毎日晴れては居られないのだろう。


そんな地球を目いっぱい愛すから
例え大殺界でも
厄に憑かれていても
どうか来年も
無事今年の様を祝えますよう。


平和や平凡や平穏のような
今在るありきたりな日常と
其処に居てくれる沢山の人々の幸せが
来年になっても
再来年を通り過ぎても
ちゃんと大切に残っていますよう。


私は私で
がんばって、生きるから。

今日の私を
明日の私を
生きている私をどうか、
どうか赦して。



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