あなたに/もっぷ
かつての 誰にも言えなかった救いの手
公にしてはならない
あなたに迷惑が及ぶから
やましいところ何一つなくとも
どんなにか
わたしの心をさらさらと
さやかに流れる/流れ去らない
夜空のなかでも格別の
もしか未知の発色をみせるかのような
譬えきれない記憶が鮮やかなままに
いまは そのぬくもりのなかに
包まれて暮らす日々です
かなった夢か 悟(し)ってた夢か
報われたのか それは何がか
永遠のような星空は永遠でなく
ましてや風はひと時の旅人
でしかない 地球からの宙の眺めと
瑠璃色そのもの 儚すぎる
そこへ瞬間の 私 として在るからには
生きてこそ
恋をしてこそ
そしてわたしはあなたに会えて
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