十月/
はるな
干涸びた月が夜を湛えて傾いでいる
抉れた言葉を当ててみる
わたしのからだが熱いうちに叩いて
抱けばそれだけ変わると思っていた
秒針 マドラーがわりの指
蝶番のねじが飛んで
10月が
すこしだけ燃えのこった
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