うつくし声のとどくあさ/秋葉竹
 
ゆめへ行きたいという声が聞こえる

ひとりがかなしい雨のよる

とおい旅にでるのはいましかないと

たましいのいちばん深いところで

『天国』の文字が点滅する

あかいろの危機をつたえるりゆうで

あいを追いたいといううつくし声

あなたに逢えない雨のあさ

つらい人生なんかかつてしらないと

できかけのたましいのあんいな

『好き』の感情が大声をあげる

晴れ色のきもちをただあなたに伝えたくて

雪色のきれいな青春というさすらいの日々を

とおくからながめてはうつむくだけ

『好き』がかなうゆめはね、

ゆめだからオレンジ色の鮮やかな情
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