贋作/秋葉竹
地球の窓からおおきな満月をみあげ
チューチューネズミに変身する少女。
ハイスクールボクだったよる、
菊子に焦がれて鬼道で殺めた。
家にはバカ犬がいなかったため、
空と花にはいち早くソッポむかれた。
花市場には行けなかったのは、
あなたとふわふわそら飛んだから。
青春は二度とゴメンだが、
あなたとならいつでもおーけー。
メガネは月極めで持ち回りおーけー、
月の滝にウソはやさしいだろう。
ところで紙芝居のつくる明るいウソを、
読み間違えた大嫌いなサポーターは、
どこへいくのも地球儀の双肩を担う贋作
握る手の汗はなすりつけ彷徨う友に告ぐ。
笑う筋肉を知っているから、
いつまでもいつわらない革命バスをまつ。
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