君が立ち止まる時/もっぷ
 
男だって泣いていいのに
今すぐに泣いても不思議はないのに
見てるのつらいから
気持ちに素直になってほしいのに
君は俯くこともせずにまた
見上げて坂を上り続ける
瞳が憶えているのはきっと
明日だけなんだね
逆に私が泣いた
前も君も見ることができなくなって
もう一歩も上れなくなって
ついに立ち止まってしまって

すると
君も立ち止まる
私を思い遣るように
少しの休息を、と
どこかを探してくれる
いつも

君はいつも
いつも


戻る   Point(3)