のっぺらぼうの街/即興ゴルコンダ(仮)投稿/こうだたけみ
詩が鳥にならないので途方にくれています。羽ばたかないのです。目的地があるわけではないけれど、もう魚は泳いだのだから鳥にだって飛んでほしいのです。その次には兎に草を食んでほしいのだけれど、そこまでで一カ月に収まるのでしょうか。目鼻をつける。ほんの少しだけ画面越しに驚かすことができたなら、のっぺらぼうなんかじゃなくなるでしょうここだってどこかの街の一部。両手でつくった影が蟹になり犬になり猫になる。その両手が詩だったらとてもたのしいと思うのです。
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