詩と家事と夏/ふるる
 
詩のことを考えながら
エアコンのファンを掃除
ファンの羽根に手が届かない
割り箸でちまちま
カビがぽろぽろ

夏は皿洗いが楽しいとされる
水遊びみたいという理由
明日は分かりにくい詩を書いちゃうのさ
白い皿皿皿皿皿がまるく乾いてさらさらさ

分かりやすい/分かりにくい詩って何だろう
という議題だった
何だろう買い物に行く自転車には乗るだろう
風を切ったり
ふりきったり
はりきったり
やりきったり
やりきれなかったり
はぁ〜
欲張りさん……

平行性に閉口しがちなのは確か彼か
アサガオの帽子の
とても似た顔が現れたり引っ込んだりだ
連続性に従属するの
[次のページ]
戻る   Point(4)