群青/
秋葉竹
ながれる
よみの国々に呼ばれ
青春が怯えるずるさのさえずりの海で
君の
さくやみたしっとのめ
犬のきばを掌で握りしめ
雨に酔うくちびるのあじ
もう忘れない
空までわらい
野にさすらう旅より
あんそくに寄りそうさようならをきく
誰に見送られた写真もなく
別れる直前に
このてを握りしめかえすものも
この河原にすむ孤独のほかには
たったいちわのばけものさえも
夜になるまでは見ないというのに
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