おわり/
秋葉竹
甘ったるい
紙のほんたち
つみかさねられたその重みは
とてもへたなうたを
耳のおくから とおざける
つきとおす嘘は
宵闇にながれだし
もうとまらないなみだのあととなる
おぼれてしまった
おぼえたてのうたごえが
星にとどかなくても
ひがしから ものしずかな
星もうたうころに
この夏のおわりがくる
月もねむれないよるに
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