不在/人はいつか死ぬ
 


つぎはぎの毎日。光と重力という地球に君臨する力に抵抗できず、俺は地を這いながら毎日を埋める。塗りつぶしても塗りつぶしても奴らは次々とやってきて俺にねだる。ゴールは見えず、今走っているレーンが伸び続けるイメージが思考を通り過ぎる。どこからともなく沸いてくる笑い声の相手もしなくちゃならない。愛を持って考察しながら、時間と空間の奴隷としてのみ存在する俺は脱落することを許されない。いつから神は不在になったのだ
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