夜が待ち遠しい/坂本瞳子
 
晴れた朝は
自分に似つかわしくない
そんな自己嫌悪から始まる

今日一日をどうやって過ごすか
考えるだけで憂鬱になる

強過ぎる陽射しが疎ましく
外出予定さえ取り消したくなる

いっそのこと干からびてしまいたい
想像力はたくましく
発想は貧弱だけれども

そして何事もなく
また一日が過ぎてゆく
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