希望/這 いずる
口の中で消された言葉を想像してみて
私が貪り食ったホットドッグの
無味乾燥さを自分のせいにして
ドロリと、横たわる布団の上
死にたいって、嘯く詩人の戯れ
私は、
私は結局それだけを拠り所としていて
いつまでも子供だから
首をかしげてお菓子を食べ尽くしている
ここはどこだという思いが
私をここにしか存在できないようにしている
このままどろりと溶けて
ガラス瓶に詰められるしあわせ
私の黒縁を抱えた人々が
有り得もしない未来を想像して涙して
くれるのでしょう
まだ若かったと口々に噂される
私よりずっといい私がそこにあるのです
そんな真実と現実は混ざり混ざって
混沌の色を私に塗りたくる
はやくはやく、なるべく早く
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