或る翌朝/
北井戸 あや子
君みたいな人間はクズだよ
テーブルに残された一枚の書き置き
肺が嘆くまで息をこらえて
金魚すくいみたいなプラットフォーム
はしゃぐ若者と自分の靴を比較する
「俺の笑い方、マニュアルに載るらしいぜ」って
誇る人の背は広く
君みたいな人間はクズだよ
そう紙切れは一枚
固定された私の数値
戻る
編
削
Point
(3)