スタンドアローン/
ホロウ・シカエルボク
人になった時に
そんな言葉を使ったことを恥じることが出来たらいいのにな
すでに枯れ落ちた花のことを
長々と誰が語るだろう
夕暮れが来る前に何らかの奇跡が
この街に降りてくることはあるだろうか
ポケットのキャンディの包みを解いて口に放り込むと
煮詰まった砂糖の味がした
顔をしかめながらパーキング・スペースのある角を曲がると
ブタ小屋のドアが開錠されるのを待っている
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