日向の標本/ホロウ・シカエルボク
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おれはラウンジに横たわっていた、さながら、廃墟に忍び込んで出口を見失い、そのまま干からびてしまった犬の骨のようだった、ラウンジの日当たりはよく、太陽光は大きな窓から見えるフロアーすべてを埋め尽くさんばかりの勢いで雪崩れ込んできていたが、天井に埋め込まれているエアコンはよく効いていて、真夏の光のなかで朦朧としているのに少し寒いと感じるくらいだった、窓の外には様々な木々が思い思いに枝葉を広げながら趣を装っていた、そいつらの配置はすべてわざとらしくて、もしもやつらに意思があるならそんな風に植え付けられた自分のことを少し恥ずかしいと思っているに違いなかった、おまけに彼らの足元には鯉が泳
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