復興/葉leaf
 
ら機械的に買い物を済ます。作業員たちの威圧力が狭いコンビニをいっぱいにする。彼らは復興のためではなく賃金のために働く。その純化された莫大な対償関係によって復興は担われている。

巨大な沈黙が去った後、大地は地上の全ての些細なものたちと交信を始めた。さんざめく微笑が地上のあちこちでほころび、それらは緊密な回路を作り通電した。大地の表情は人間たちにより少しずつ新しいものへと変化し、新しい声で新しい物語をつぶやき始めた。大地の部分たちはまた別の部分たちへと改組され、人間たちと無言の語らいを始めた。根源の子どもは荒野で泣き叫び続け、その泣き声には人々の嘆きや喜びや感謝が同期していった。この復興の時期、根源の子どもの泣き声は極めて豊かに変奏され、その原初のエネルギーは著しく増幅されて海へとのびていった。


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