狂気の中の光悦/狩心
とても寒いとき
たった一枚の布切れが
神様のようにありがたい
この体は愛すべき私の体で
頭と切り離すことはできない
感じて、思うことが アクションを呼び
また、感じてしまう
奮い立つ力は奇跡と狂気の連続で
そんな時にだけ 額の第三の目が開き
我を忘れている時ほど 我を表現できている瞬間はない
アドレナリンだか ヘモグロビンだか 知らないが
なぜか途方もなく 安らぐ
成し遂げた跡に
数少ない助けれたもの達が私から離れて歩いていき
数え切れない救えなかったもの達が闇に葬られていく
私は考える
私がここに立つ意味を
布切れから露出している部分が寒
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