七月、七月。/
もっぷ
生きていれば二十七歳
二十五歳まで生きるものよと
微笑って言ってくれる小母さんも居たけれど
十二月の空はあおくあおくあおかった
十年の月日が流れ 忘れられない
あなた以外と暮らそうなんて
絶対に思えない
あの、部屋で
面影を追いながら 泣きながら書いている
けれど神さまは見ていない
白い白い雲の上のそのはるか上で
白い白い白いマシュマロを食べるのに忙しくて
あなたのたましいを見ていない
――十七歳のままのあなたにあした夏の花を買ってあげる
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