【批評ギルド】『秋葉原』オリコ/Monk
 
り歩いていく
光景。ゆっくりと流れる時間。そういう時間は良いね。何年かして振り返ると
良い時間だったなぁと思えるのだ。この作品も振り返って書かれているような
感じがする。
最終的には秋葉原でお別れ。また明日。いいなぁ。いいなぁばっかり言ってる
な、おい。最後にしらゆきを見るのを忘れちゃってて、まったくじゃあ何を見
てたっていうんだよコンチクショウとか。この「しらゆき」も白い雪じゃない
のかな。何か別のものかな。舞い上がる塵とかハトの群れとかそんなものかも
しれない。でもわからない。わかるのは「わたし」だけだ。「わたし」だけが
わかっていればよいのだコンチクショウ。

僕は逆に秋葉原から神保町のほうに歩いて蕎麦屋に行ったりするのだけど、そ
れもけっこうゆっくりした時間を感じられる。だから余計にうなずく部分が多
い作品なのかもしれない。

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