泣き出しそうな曇り空は何処よ/坂本瞳子
 
気持ちの悪さを拭うことができず
項垂れてただ時間を過ごす
誰かのせいにしたいけれど
八つ当たりすらできずに
誤魔化す方法を探してる
握り締めた拳を天に向けて
それから振り下ろして地に向け
腕をぐるんぐるんと廻してみて
それでも気は収まらない
いっそのこと大雨が降ればいい
強い雨に打たれれば
新鮮な気持ちになれるかもしれない
そんな妄想が繰り返される
ぎらりと照りつける晴天の下
戻る   Point(2)