まるくなって/もっぷ
 
希望
うぶごえ
暗転
ぜつぼう

――その手に
何を握りしめていたの
何を掴もうと開いた瞬間に
何を逃してしまったの

夜が訪れるたびに
ただまるくなってまるくなって泣いて
(たった独りで)

たったひとりで
まだみっつのこどもが
ぜつぼうだけをおぼえて

    /いま
これから


戻る   Point(2)