どうにかなる日々/キクチミョンサ
冷え切ったラザニアを
フォークで突き崩して
手応えのないやわさと固さに
そこで満足した
フェイク・プラスティック
そんな顔しなさんなって、あやふやな初夏の断面
冷蔵庫になんて入らないまま
なんとなくふたりで
ゆっくり死んでいこうぜ
ぼくの名前は嘘にかぎりなく近く
愛を語るときもっともそれに似ていた
つきつめれば白色と赤色でできてる
ありあわせの食卓、地味な柄のテーブルクロス
ささやかな晩餐会
血と肉の味を同時に呑み込んで
もうしばらくなにも口にしない
たわむれにキスでもしてはくれまいか
さんざん殴ってきたのに
壊れないものだから
あなたが生きて
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