寿司桶まっくろけ/斎藤秀雄
 
寿司にサイダアをかけて、舞台にかける。 舞台の
装置も人物の扮装もアッサリしていて。 アッサリ
した一つのことしか考えていなかった。子規居士
の考える、子規という男はなんでも自分のほうが
えらいと思っている、
ほどなくえらい、ほどなくステーション。
ステーションから箱が一つどっさりととどいた箱
になった。馬、弱く、まだらなる、馬臭い油の匂い
がしている。油をしぼられているらしい。乳を
しぼる
  乳の中に居らっしゃる
  乳は女医の人のを搾る
 女医や産婆の宅あずかりである。
 産婆の横にちょこんと座って 中に座る。中には
毎年こちらまでわざわざクリスマスをしにくる、わ
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