アンノウンポエマー/えこ
なんて言ってるのかわからないんだよ
三時間かけて書き上げた渾身の詩をぶちまける
嘔吐するかのように呪詛を練ったもんだから
支離滅裂もいいトコだった
嫌気が差した自分の人生を
他人に重ねて笑っていた
その分御釣りを貰ってしまったようだ
近所の古ぼけた神社に
度胸試しに行く子供のように
少しの恐怖を抱えて
この呪詛塗れの詩を払ってもらおう
だからってこの詩の意味が理解できるわけじゃないけど
どれだけの嫌味を重ねたって
言葉に重みは生まれないってわかってる
けれども詩を吐き続けるのは
この気持ちを軽く捨て置きたいからで
三時間かけて書き上げた渾身のゴミをぶちまける
誰かの迷惑にならないならいいじゃない
メランコリーもいいトコだった
飽き飽きした自分の人生を
他人の脳に詰め込んでやった
その分自分は忘れてしまったようだ
アンノウンはこの詩か自分か
なんて言ってるのかわからないんだよ
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