晴天のそれ/
坂本瞳子
翼もがれて堕ちてゆく
なだらかに弧を描きながら
緩やかな速度で
痛みを覚えるために
気を失うことはなく
流血も軽やかに
飛沫を放つこともなく
身を捩ることも捻ることもできず
嗚咽さえ上げることなく
雲一つない青空の下
陽の光が容赦なく射る
血に塗れた白い羽毛の塊は
いまもなお堕ち続ける
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