許されない名前を持つ、それはあらゆるドアが開く通行手形『生の証』/狩心
 
るべき場所が無くなってもかまわない
今の新しい僕の望む事が
真実や使命と相反していたとしても
そのささやかな望みを守れるのは僕しかいない

希望は実現したい
しかしその希望さえも消し去っていきたい

破壊と混沌と無に取り憑かれてしまったのかもしれない
しかし今の新しい僕は 魂よりもそれを信仰している

もがけばもがくほど純粋さが失われて
正しさから際限なく離れていく

人の生を肯定できる材料は一向に揃わない

僕はこの世界の僕を破壊しようとしている
この世界のルールに従いたくないから

存在を超えて強くなりたい
活動する事も消え去る事も僕の向かうべき先ではない

何かに包まれるのを望んでなんかいない
何にも包まれない全ての外側

そこに辿り着こうと必死である
そう、必死である
私は必ず死ぬ為の努力を惜しまない

存在に紐付く自分が嫌だ
嫌なんだ! いやだ いやだ いやだ 絶対に嫌だ

記憶

私は終わらせようとしている
長かった『前提』の旅路を







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