ひそよそよ/もっぷ
 
朝よ
朝露よ
異国の万華鏡よ
熟しきった永遠よ
露は葉を忘れ気化せよ
昼は夜は六月に無窮
を土中で悟れ
なみだは泉川を遡り
辿り着いた源泉
に致死量のヒ素を
さて枯れたふるさと
から生まれるものはない
愛しい胎児たちよ
夜明けの声帯を
悠に喪え
歴代の子守唄には
ほがらかな星空が無窮の
最果てのどこか
でさえ も


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