Dis aesthetics/えこ
 
損なわれていく感情の中
ネオンのアリジゴクを歩く
六本目のタバコに火を点けた時
倒錯した売女は踊る

なんてナンセンスな命だろう
刹那主義がこの身の錆になり
鈍ら隠して美学を語る

損なわれた時間と薄ら笑い
何処も彼処も暗くて眩しい
馬鹿だと蔑んだ売女は
よっぽど立派な孤独主義

なんてナンセンスな恋だろう
無くしてこそ愛だと言ったこの唇から
くだらない
そんな言葉が吐けるのは

美学を語る唇から
ジレンマのような愚痴が吐けるのは

そこ往く売女の美学に合わせて
踊らされている
なんてナンセンスな人間だろう
刹那主義が苔になって
鈍ら美学を隠してる
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