五月の風/信天翁
 
      裏庭に面した
   ガラス戸をあけると
冬のあいだ 我慢していた
   レィスのカァテンが
    待ちわびたように
 それは見事な波を創って
        (そして
    晩春を喜ぶように)
 ゆっくりと踊りはじめた
  優美な踊り子をまねて
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