十七夜/
もっぷ
月のひかりを求めてちいさな不思議が森を出ていく
君たち塩梅は
ちょうど同じころだ わたしは森に一歩を刻む
……晴れ晴れと
ゆるやかな坂の上りも下りも選べる彼ら
時の源泉にゆるされて
よくよく判れば彼らはこの世のものでなくて
……いくつもの
夜の風に木の葉の調べ やさしく
なつかしく
名を呼ばれる 呼ばれない 呼ばれたいと
……頽れる祈り
未明をやりすごし朝まだき けぶる
靄のなかの刹那の
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