痕跡/自縛ポエトリー/うい
 
人生はもはや人類にとって壮大な暇潰しに過ぎず
六日で作られたこの世界は暇潰しをするにしてもあまりに不完全だ

空は観念にすらなれず
音と同じにもなれずに
嘘であれと思う
神様を殺してしまうことを
私、神様と約束しているから

咲ききれぬ花たちは 散りきれぬ花を思い
どんなに煌々と輝けど 1等星は孤独の星で
美しいなにかを探そうと 必死に目を凝らす

孤独のなか美しくと願いながら醜く腐った心だと 他人に唾をはいて 気がつけば自らが汚れる

ここでだけ この場だけと 必死にすがり付けども この場所にいる頃には すべて消えてしまう

どうか どうか消えないで 叫んだまま
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