盆地の人たち/
吉岡孝次
かげ と綴る処遇の
握るペンのグリップがまた落とす影。
長官は自著を開くことがあるのだろうか、
例にさえひらめく才知に引きつけられるかのように。
俊英の在りようは一通りではないが
「わが解体」をひもとけば つい
現象学、で因んでみたくなりやがる。
盆暮れの一太刀
俺だけが 武蔵野
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