悠久アンダーグラウンド/薔薇の人
少し肌寒い部屋の中で、ぽつりひとりぼっち
寂しさを紛らわそうとして
お酒と適当なお薬を飲んで静かに横たわり
効果が表れるのを待った。
何が寂しいのかも分からずに
ただ空虚を埋めたくて
ただそれだけのことで。
しばらくして、地面が揺れている感覚に襲われる
視界もなんだか定まらない
とても喉が乾いて、ベッドから立ち上がろうとしたら
足が縺れて、そのままベッドに尻もちをついた。
脳味噌がとろけているような
そんな感覚を覚えた私は思わずひとり空笑いをした
これがラリるってものなのだろう
ずっと苦しみ、悩まされていた寂しさは失せている
孤独に苦しんでいたわたしを
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