漂白の甘さのための詩/
這 いずる
角が取れてまろい円形へにじりよる
鋭角な線で作り上げられていた
じわり染みに浸され崩れていく真白の楽園
ぴんと張った美に尽きる漂白の結晶
ひとつふたつと沈んで溶け切り
微睡む甘さをもたらして
私の頭を撫でている
戻る
編
削
Point
(0)